辻はな 喜代人

鎌倉レースドール教室
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七里の海

海を目の前に暮らしていた時があります。

今日久しくその場所へ行き素晴らしい気分

になりました。

 

風になびくキンポウジュの花

心地よく浜辺のシャリンバイ

 

あの頃と歩きました。

同じ匂いがして、とても青くて。

 

ここは私の出発点だったのだと思いました

 

 

 

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青年と園(ヒ−ラ−の森)

 

朝靄に光が射し、黄と緑の世界が現れました。

微かにぬれた葉も滴を落とし脈々とした生命力

をそこに顕わにした。


素晴らしい景色です。まだ小さい花畑は思いき

り背伸びし、その1つひとつに青年は触れてい

た。「おはよう!」元気よくフジの木にも声を

かけた。訪れたツバメは飛び交い、青年は見と

れながらもその日の日課に向かいました。

 

さあ行こう!1日のはじまりです。1日は水を

汲んで来る所から始まるんです。歩いて数分の

所に水が湧いていて、石碑には長寿の水とあり

ます。

今日から野菜を植えます。沢山の種を持ってき

ました。

畝のつくり方や種の蒔き方に水やり。何度もチ

ャレンジしたし考えさせられました。

それでも土いじりは楽しいよ。清々しく何より

生きてるって気がします!

 

青年は夢中でした。1日をそこで生きました。

明るい内は園と戯れ、夕暮れの涼しさと美しさ

で体を癒す。夜は星の輝きに帰る。それが何ヵ

月も続きました。

彼は全てを注いだ。何がそこまで虜にさせるの

か誰にも解らなかった。それはもう単なる農業

ではなかった。ここでは彼は太陽だったし風だ

った。大地だったし星や水を知る者。一(いつ)

なるものだった。

 

次第に青年の噂は広まりました。

会いに来る人もいた。苗木をくれる人、食事を

運んで来てくれる人、単に話し好きな人。徐々

に地域の方々は彼を受け入れてくれました。

 

「もし良かったらこの苗木を差し上げます。あ

なたなら大切に育ててくれるでしょうから。」

 

「何て木ですか?」

 

「これはソロ、こっちはヒトツバタゴ。これは

サイカチ。昔はこの実の泡で髪も洗ったもので

す。」

 

「凄いですね!嬉しいです。大切にします。」

 

ご年配の方には、木の事を良く知る人もいた。

特徴や効用など木の名や草の名前。調べ方まで

何でも教えてくれた。

食事は素直に頂きました。いつも腹ペコで倒れ

そうでしたから。

僕の唯一の収入源は育てた野菜を売る事。ここ

でも市場でも良く売れるようになりました。

 

青年は街へ出るのが好きだった。また役場の窓

口でも良く話しをしました。

役場では何かに困った様子ではなく、新たな行

政モデルのような考案を伝えていました。

何度も担当者を笑わせもしましたが、窓口を挟

んだ二人はどこか似ていた。

つまりそのモデルは後に現実のものと成った。

 

「1人ひとりが幸せでいて人を結ぶ」

 

そう綴じられた書類は、あまりに具体的で多く

の自治体で読まれ、日本各地で採用された。

 

誰もが彼と話してみたかった。彼の姿は誰の眼

にも印象的であった。とても自然だったから。

 

 

 

           ヒーラーの森 つづく

 

 

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星の形(ヒ−ラ−の森)

 

 

青年を乗せたバスは、美しい田園風景を走って

います。青年は本を閉じました。車窓は一面菜

の花にあふれ、青年の土地はその大草原にあり

ました。バスはゆっくりと停止した。長寿の水

バス停です。

 

僕は改めてその土地を見ました。7000平米あ

るんです。育てた草花も久しぶりです。菜の花

の上に寝そべって、しばらくそのまま。そのま

まだった。

 

夕暮れまでは時間がありました。テントを張

り、フジの木の側にお気に入りのスペースを作

りました。広い土地を一周し、また更に一周。

もう一度横になりました。

 

花畑のそばは彼女の事を思い出させました。こ

こへ初めて来た日も彼女は一緒でした。何をど

こに植えるか二人で考えたし、そこでは将来の

話もありました。彼女もここで生きる事を望み

ました。

 

 

「自分の星って知ってる?」

 

 

彼女に話す時彼は、良く星の話しで持ちかけ

た。

唐突でいつも自慢気で…。

彼女はそれがとても可笑しかった。

星を話す彼は、妙に燃えているというか星が好

きでしたね!

 

 

「自分の星って知ってる?」

 

 

彼女は微笑んだ…。

それが何度も聞いたフレーズだったから…。

 

「誕生日の前夜は、自分の星の下で静かにして

るのがいい。星の見える所で。」

 

「星々と私をつなぐ見えない糸は、また1年自

分でいられる事を思い出させてくれる。その時

に何かを伝えてもいい。とても素敵な事を。そ

の日はとても繋がりやすいから。」

 

 

もう夜は近かった。

もう彼女は居ない。

彼女は昨年亡くなった。

あの日の空も青くて…。

 

 

星が見え始めていました。1つ、また1つ。

彼は花畑に手を伸ばし、言葉を続けた。

 

君のお花は育っているよ

黄に緑 赤に青

二人で花を摘んでたね

何でもない事でも幸せでいられた

君の星の下へ行きたかった

そこで君の病気を治したかった…

 

星の形は、生まれた日の星の位置を言う。星の

情報は、むしろ体の方が良く記憶していて生ま

れた地域でその星の形に体を置く事で癒しの効

果がある。病に負けない体を思い出すのです。

 

 

二人で花を摘んでたね

 

君の花は生きてるよ

 

 

青年はこの地での生き方を誓いました。

 

星空は、その日一番の輝きに満ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

            ヒ−ラ−の森 つづく

 

 

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ヒ−ラ−の森

 

大学の卒業式を終えた青年は、希望に胸を膨ら

ませました。夕方からの卒業パーティーは盛大

で青年も仲間と最後の時を楽しみました。

 

論文がとても大変だった事。氷河期といわれた

就職活動。女の子の事。会話ははずんだ。

 

工学部の学生は卒業後、主にエンジニアとして

歩むもの。風変わりだった青年には少し変わっ

た未来が待っていました。

夕暮れはホロ酔い。青年もいい感じでした。進

路については何度も聞かれた。

 

「お前なにやるの?」

「俺は北杜へ行く。山梨の。」

「どんな会社なんだい?」

「まあ最先端の農業ってとこかな!」

「お前建築科だろ?」

「人生いろいろさ」

僕らは笑った。

 

学生生活は過ぎ、青年はいよいよ出発の日を迎

えました。自分の土地へ!

電車とバスを乗り継いで3時間。その土地へは2

年前から時々通い、草花と接したり野菜も育て

ていた。自由に使う事を許され、この春からは

登記上本当に自分のものになったのだ。

 

青年は心から歓びました。それにみなぎるもの

を感じていました。電車の中で開く本は星や植

物に関するもの。星がとても好きだったし植物

にも興味を持ち始めていました。何しろあの土

地で生きて行く。その気持ちがとても強かっ

た。

 

実際、土いじりは清々しく気持ち良かった。失

敗ばかりだったけど青年は土にも植物にも全て

の愛情で接した。その愛がそのまま自分にも向

けられている事を少しずつ感じ始めていまし

た。

 

大学4年の夏にはあの花畑に親友を初めて招待

出来た。近くで汲んだ湧き水にスグリの実。カ

モミールの花をおいて。

 

二人は語りました。この場所で!

 

好きな建築家や建造物。夢のプランや資金作り

に至るまで。青年は自分の事も話しました。

 

就職はしないという事。ここで生涯を生きると

いう事を。友は静かに聞き、少し笑っている気

もした。

 

「人と違う道を歩むのは大変な事だと思うよ。

でもいつかお前を誇りに出来る気がする。お互

い頑張ろう!」

 

青年は頷きました。

 

バス停まで友を送った。3時間の道のり。時間

の許す限り多くを話した。それは農地法につい

て、また太陰暦と種との関係にまで及んでい

た。

 

 

 

           ヒ−ラーの森 つづく

 

 

 

 

 

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遅れて咲く桜


ソメイヨシノは美しかった


それに遅れるように咲く桜

僅かな時間だったけど

来れて良かった


私はリュックをおいた

カメラは忘れた

フリージアも香って


花の色 風の音

草花の歌を楽しんだ

眠くなってしまった


僅かな時間だったけど

来れて良かった


遅れて咲く桜



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ムラサキもようのアネモネ

あの時種は、手からこぼれ落ちたのでしょう。

ほんの少しの場所で、春を楽しむアネモネに心

奪われました。

 

何日か続いた陽気に植物は歓喜し、そして一気

に芽吹いた。

 

アネモネの隣で歌うチューリップ。ムスカリや

ハーブ達。心から春へ輝いて❗

ありがとう。

嬉しくなってしまいました。

 

ムラサキもようのアネモネ

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恩師 恭子先生

 

平成31年2月11日。柴田恭子先生はお亡くなりになりました。 

 

お別れの日。先生はとても穏やかな表情をされておられました。空は青く広がり、春を漂わせておりました。

 

もうすぐ梅が咲きますね。トネリコも茂ってきます。バラも誇らしげに香る事と思います。

いたる所に先生はいらっしゃいます。

 

何度も何度も助けてくれて有難うございました。

 

先生は、人に力を与えまた多くの人を癒されました。

 

先生の烈しい美への希求、先生の煌き。決して忘れません。

 

今日、この日が初めて先生やお人形達に出会った日と重なります。ここまで連れて来て頂きました。感謝します。

 

天国でゆっくり休まれて下さい。

そしていつまでも煌いて下さい。

 

先生とお人形に出会えて本当に良かったです。

 

感謝します。

 

 

 

                辻鼻 喜代人

 

 

 

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ありがとう!盛岡


開催前の到着したばかりの盛岡は、

綿毛のタンポポでいっぱいでした。

今すぐにでも風に乗り跳んで行き

たい様子。


盛岡展をやり遂げたかった。

何としても。


母や妹にも助けて貰いました。

テーブルクロスや食事の管理。


盛岡に物凄いエネルギーを集めま

した。

そして我々はいっせいに跳んだ。

同じ風に乗って。

素敵な旅でした。


ありがとうございました。



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お礼の言葉

 

レースドール展盛岡は、多くの方のご尽力を持ちまして盛況の内無事終了しました。この場で改めてお礼申し上げます。


岩手日報社、並びに岩手めんこいTV、岩手朝日放送、盛岡タイムズ紙様。取材協力有難うございました。皆様のお力で盛岡市を初め、沿岸地域の方々へレースドールを届ける事が出来ました。

 

会場をお貸し下さいました盛岡市民文化ホールの皆様。的確なアドバイスに加え、お客様に丁寧な対応頂き、本当に有難うございました。

 

いつも支えて下さいます日本レースドール協会の先生方、会員の皆様、高柳家の皆様。岩手の方々に、レースドールの素晴らしさを見て頂く事が出来ました。ご協力心より感謝申し上げます。

 

最後に、ご来場頂きましたお客様。共に宣伝を手伝ってくれた友人。恩師の先生方。お会い出来てとても嬉しかったです。

 

皆様。本当に有難うございました。

 

 

               辻鼻 喜代人

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最終日

 

入り口に飾ってあったスタンド花は、少しずつ小分けにしお客様へ。


新聞の切り抜きを手に、岩手県内外各地から来て頂きました。多くのお客様に支えらた展示会は生涯最高の思い出です。

 

嬉しいお言葉を胸にこれからも頑張ります。

お気をつけてお帰り下さい。


有難うございました。


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